土地は非生産物

金利の上昇と共に、原油高に因る建築コストのアップが現実となっている。
消費税率も盛んに政府税制調査会で議論されている。
中古住宅・土地だけを求める方には影響が少ないが、新築を考えている方は、気が気がでないだろう。

 

その為か、今年に入って、新築の為の土地を求める相談が相次いでいる。
相談の内容を聞くと、「なかなか希望に合う土地が無い」と言う。

 

希望の中味を尋ねると、「スーパー・学校の近くで、土質が良く、地盤も硬く、安定していること。
広さは、80坪あるいは100坪前後で、平坦・正形であること。
角地か南側道路で日当りが良く安いこと。」などなど。
話を聞き終えて返す言葉は、「そんな土地あると良いね」だけ。
他に返す言葉がありません。

 

結婚相手に、「スタイル・性格・稼ぎが良く、美形で高学歴な人と結婚したい」と言っている様なもの。

 

以前にも、このコラムで書いたが、土地は建物と違って、造ることが出来ないもの。
土地で100%満足することは不可能で、反面建物は、これから造る訳で、土地の状態に合わせて、100%満足出来る様に建てられることを思い出して欲しい。無いものねだりで諦めている方、今一度考えて見てはどうか。
          次回へ続く