歴史は繰り返す

日本の企業は、労働単価の安い国外に生産体制を移して久しい。
何十年か前えのアメリカがそうであった。
その結果、アメリカ国内は産業の空洞化が起った。
企業は利益追求が目的だから、安く取得して高く売るのは理にかなっているように思う。

 

外国の労働者を搾取して生産し、販売はこれまた外国の富裕者をターゲットにする。
これで日本は成り立つのだろうか。
きっと近江商人の「三方よし」の教えに返るのではないだろうか。

 

難しい話をしたが、我々が扱う不動産はどうであろうか。
現下の状況は、企業をはじめ国・地方自治体そして個人と、遊休資産の売り出しが盛んである。
一昔前は「売って下さい」と、お百度参りをしても売ってもらえなかったことがうそのようである。
これからはどうなって行くのだろうか。

 

一つの変化が起きている分野がある。
林業である。最近、林地の価格が上がって来ているし、国内産建材用丸太も見直されている。
これからは環境面からも林地が整備されるであろう。今年洞爺湖で開催されるサミットも、環境がテーマに成るとのこと。大いに歓迎したい。
土地は何においても必要なものである。
きっと大切にされる時が来ると信じている。
その時は、また売ってもらえないことと成るのだろうか。

 

平成20年5月23日 次回へ続く